
導入の背景
導入の決め手
導入の効果
Interview
株式会社中村工務店
代表取締役 中村鉄男様
御堂筋税理士法人 社員税理士/取締役
御堂筋パートナーズ株式会社 取締役
小笠原知世
小笠原: もともとは繋がりのあったリフォーム会社の社長からのご紹介でした。
社長: そうですね。facebookで大阪に出張されているのを見て、なにをしにいっているの?と聞いたら税理士さんに会っていると聞いて、当時の税理士さんでは少し物足りないところを感じていたので紹介してくださいと言ったのがはじまりですね。
小笠原: ご紹介のあと、すぐに会いに来ていただきましたよね?
社長: 以前の本町の事務所でしたよね。両親から会社を引き継いで経営を学んでいくうちに、今のままでいいのかな?と思うことが多くなってきて、税務調査でもいろいろと課題が出てきたタイミングだったので、そういうことが相談できる税理士さんにお会いしたかったんです。
小笠原: その時は決算書をお持ちいただいていましたよね。
社長: そうです。ギリギリ決算前の時期で決算書を見ながら、経営状況を少し読み込んでいただき、その年は少し利益が多く出そうだったので、今だったらこういった対策ができますよ、といったアドバイスをいただきました。
小笠原: その後に経営計画の合宿に参加いただきました。
社長: 幹部と3名で参加していましたよね。その後、これまでの税理士さんと並行して、2年ほどセカンドオピニオンに入ってもらって、3年目に顧問税理士の契約に切り替えてもらいました。
取締役: 私がお会いしたのは少しあとのことになると思いますが、それまではその月の売り上げや利益は2〜3ヶ月後にわかるという体制だったので、それが毎月きちんと数字を締めてリアルタイムで利益がわかるようになって、またその先も予測できるようになっていったというのはとても良かったと思います。
小笠原: 会計ソフトも、そのタイミングでマネーフォワードに切り替えていただきました。ちょうどマネーフォワードが企業に導入されはじめたときで、私の出産時期も重なり、リモートで会計顧問を対応させていただくうえでもピッタリということでおすすめしました。御堂筋税理士法人のクライアントの中では最も早く導入いただくことになり、それからもう10年以上使っていただいていると思いますが、いかがですか?
取締役: 率直にすごくいいと思います。なによりも、どこでもいつでも見られるというのはすごくいいなと。仕訳もインポート機能を使って、クレジットカードや銀行の連携ができているので作業もかなり効率化できています。取引ごとに資料が添付できることも便利ですね。電子帳簿保存法にも対応できているので。
小笠原: そうですよね。例えば土地を取得した、というときにも昔はアレくださいコレくださいとお願いしていましたが、そういった資料の共有もそのままできます。
取締役: 正直、資料をスキャンしてアップしてという手間はかかるのですが、そういった共有のしやすさや、あとから振り返って情報を見るときの便利さを考えたら、スキャンして情報をアップしていく手間を取りたいなと思えます。
小笠原: 会計情報が一元化されるのは本当に便利ですよね。
社長: 御堂筋税理士法人に変わってから、月次決算で毎月の利益が把握できるようになって、銀行の残高や過去の取引の資料や去年との比較もすぐに確認できるようになったのは便利に感じています。
毎日細かく見ることはないですが、外出しているときにでも、欲しい情報をさっと見せてもらえるのはすごく助かります。
取締役: そうですね。ただ先日、メインバンクの統合があって、銀行の連携で設定していたインポート機能の設定データが消えてしまって、また設定し直しになったのは大変でした。
小笠原: そうですね。クレジットカードも更新されると同じようなことが起こることがあるのですが、そのあたりの連携はそれぞれの情報フォーマットが違うので、ひとつの弊害というかリスクの部分はあるかもしれません。
取締役: もうひとつは、今社内でマネーフォワードを触れる人間が自分しかいないので、早く他の人にも引き継いでいかないといけないなと考えています。
社長: 私も自分でログインするより、「この情報が欲しい」とお願いいしてその場で見せてもらう機会が多いので、社内で触れる人間を増やしていくことは課題のひとつですね。

小笠原: マネーフォワードもそうですが、御社は昔からDX化への意識が高いですよね。かなり早い段階で、ドキュワークスも導入されて今でも活用されていますよね。そして中村工務店さんといえばANDPAD(アンドパッド)の活用で業務効率化、という印象が強いです。
社長: そうですね、ドキュワークスは顧客ファイルの代わりとして活用し続けています。
取締役: 今は、ドキュワークスとANDPADの役割が2重になっている部分は経理としては課題なのですが、営業さんはフル活用されていますし、請求書までANDPADで出せるようになっていますね。
社長: ANDPADを入れて5年くらいになると思いますが、最初は現場管理だけのツールとして使っていました。しばらくして「引合粗利管理(基幹システム)」の機能を入れて、見積もりを作って、それをもとにお客様の承認をもらって受注をして、業者さんにも発注ができるところまで完結できるようにしました。最後に完工まで進んでいけば、請求書が発行できて、売り上げとしてカウントできるという仕組みになっています。
小笠原: 業務フローのほとんどがANDPADで完結できているんですね。そういった使いこなすという部分では、ANDPADが主催するアワードでANDPADを活用したコミュニケーショナルの賞を取られていましたよね?
社長: 取りましたね。あまりにやりとりが多いのは良し悪しですが。(笑)
取締役: ANDPADチャットは確かに便利ですね。社内メンバーとも、業者さんともやりとりができて、案件ごとにも会話が管理できるので、みんなすごく活用できています。

小笠原: 私の周りで業績の良い会社は使いこなせている、あるいは使いこなせる会社は業績があがるという印象が強いです。中村工務店さんは半年くらいでやり切られてましたよね。
社長: 知っている会社でも、使いこなせなくて根を上げてしまうということはよく聞きますよ。逆に、使いこなそうと思うとやはり相当なパワーが必要的です。しっかり陣頭指揮をとる人がいて、ある意味強制的に「もうこれしかないよ」という雰囲気に持っていかないと、あれも使っていいとか猶予があると進まないです。
取締役: 社内のメンバーは比較的若いので、使うことに抵抗はなかったように思いますが、職人さんは高年齢の方も多くて、「使えない」ということはありますね。
社長: そこに関しては、いい意味で諦めています。できない職人さんには今まで通りのやり方で対応してあげて、こちらで入力して一元化するということで運用しています。
小笠原: 確かに自社の問題だけでなく、業者さんにも受け入れていただかないといけないですよね。
社長: そうなんです。発注側はひとつのアプリで統一できても、業者さんから見るとうちはこのアプリで、あそこの会社は別のアプリで、また他の会社は紙の請求書で、となってしまうので受ける側は対応するのも大変ですよね。挫折する会社さんの中にはこういった部分で業者さんが受け入れてくれずに頓挫するということはあるんじゃないですかね。
小笠原:なるほど。そういった配慮も視野に入れていかないといけないんですね。それでも半年でやり切っておられるわけですが、実際に導入してからの業績や生産性に対する影響はどうでしょうか?
社長: 御堂筋税理士法人さんのおかげもあって、ANDPADを入れて過去最高益を出すことができました。基本的には業務は早くなると思いますね。見積もりに関してはもっと簡単にやりやすくできるんじゃないかなと思うこともありますが。(笑)
小笠原: 今共有いただいている着地予想などの数字はすべてANDPADの情報共有をいただいているんですか?
取締役: そのまま出しているわけではなく、昔から使っているシートを使って会議で集計したものを共有しています。まだ、自社で管理したい内容とANDPADで出せる集計の仕方に差があるので、手作業で照らし合わせていることもありますが、この案件でいくらです、という利益も管理しやすいですし、原価の集計も実際にはANDPADほうが正確だと思います。
社長: 業績への影響が大きい部分でいうと営業会議の中で、店舗ごとの売り上げ進捗や、各営業個人の契約率や進捗のデータを分析するというのはすごくやりやすくなりました。もちろん、きちんと入力させるということが前提になりますけどね。
小笠原: 具体的にはどのような流れで活用されていますか?
社長: 例えば今は毎日の営業進捗を案件ごとでわかるように、データを出力してもらっているんです。それを見て、見積もりが進んでいないな、とかこの案件は数日止まっているなというステータスが確認できるので、すぐに指摘して対応することができますね。営業面では特に、次のステップやアポイントがちゃんと決まっているか?というのを見るということが大切なので。その延長で、営業進捗のステータスを集計すれば、今月の着地予想も見ていくことができます。
小笠原: なるほど、セールスフォースのような営業支援システムの役割も果たせるんですね。
社長: ただし、「何を管理すれば業績が上がるのか?」というのは使う側の考え方ひとつなので、そのあたりは使う会社次第ということになってしまいますね。
取締役: ほかにもANDPADはいろんなことができるのはできるんですが、それを理解するだけでも大変ですからね。数字の集計の部分も含めてさらに学んでいけば、もっと使いやすくなるんだろうなと感じています。
小笠原: DX化というと、リフォームの場合は、一般のお客様に対しても請負契約書に金額や支払い情報があれば請求書を発行しなくていいので、ANDPADも請求という作業を省力化する方向に進んでいますね。現状はどういう状況ですか?
社長: 確かに、今リフォーム業界では契約書も電子契約書にしていこうという流れがありますが、うちは1年前からすでに取り組んでいて、その結果見えてきたこともあって、そこへの対応も進んでいます。
小笠原: DX化、ペーパーレスという意味では見積書や契約書はその筆頭ですよね。
社長: そうなんです、ペーパーレス・省力化という意味で電子契約書というものをやってみてわかったことは、電子契約書はメールアドレスに契約書を送るので、お年寄りのお客様はメールアドレスが無かったり対応できなかったりケースがたくさんあるんですよね。相手のことを考えるとそれは仕方がないことなので、電子署名という形で営業がiPadで契約書を持っていて、そこに署名してもらうことでペーパーレスに対応できるということにしました。
小笠原: 先日たくさんiPadの購入が計上されていたのはそういうことだったんですね。
社長: そうそう、IT導入補助金も使えたのでとても良かったです。これは、お客様も営業も喜んでくれていますね。その場に持って行って書いてもらうだけですから。
社長: あとはANDPADの話に戻るんですが、ANDPADがおうちノートという機能を新しく作ったんです。これはお客様とのやりとりができるアプリです。
小笠原: お客様がアプリをインストールするということですか?
社長: そうです。LINEみたいなアプリを入れてもらって、こちらはPCからも管理できる仕組みになっています。そうなると、例えば現地調査のあとに、見積書をアプリで送ってそれにOKボタンを押してもらえたら次に進めると。これだけ時短や生産性が言われている時代なので、そう言った形でコミュニケーションをスピーディーにしていくというのは必須ですね。
小笠原: それはとても便利な機能ですね。
社長: これを導入して営業の省力化をするなら、フローをしっかり作っていかないといけないんですが、現地調査もお客さまに写真を送ってもらったり、ショールームで見てもらった仕様の確認もアプリ上でやりとりできるようになれば、やり取りの省力化が進んでいくはずです。
小笠原: 確かに、先日プライベートの買い物で、WEBサイトで欲しいサービスに辿りつけなくていろいろなページを見ていたら、チャットで直接話しかけられてそのまま最寄の店舗に誘導されたという経験がありました。コミュニケーションのリアルタイム感やスピード感は重要ですよね。
社長: そういう部分では、リフォーム業界は遅れてるなと思うんですが、業界の今までのやり方を変えていきたいんですよね。営業は現調に行くのも好きですし、見積もりを作って直接持っていって、お客様に会いながら案件を決めていくというのが普通だと思います。
小笠原: 従来の考え方で行けば、お客様に会いにいくことが営業の仕事の中心ですよね。
社長: その既成概念で営業をしていては、生産性も上がらないので、ツールを使って、会わなくても契約を決められるようにならなければいけません。ただその反面、対面の営業のスキルがきちんとついているから、省力化しても成約ができる、という側面もあると思いますから、若手の営業への教育の仕方を含めて考えていくことがこれからの課題のひとつですね。

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