
導入の背景
導入の決め手
導入の効果
Interview
御堂筋税理士法人
高松代表: 10年以上前になりますが、「なにわあきんど塾」という年間プログラムの経営塾で、小笠原先生が講師として来られていたことがはじまりになります。そこで経営計画をつくっていくというカリキュラムがあり、その際にサブのアドバイザーとして香取さんが来られていたんです。
香取: 1年間の塾で月2回くらいはなにわあきんど塾でお会いしていて、懇親会も含めて20回以上はお会いしていたかと思います。
高松代表: 経営計画をつくっていく中で、カリキュラム中も近くにいてくれる香取さんに質問がしやすかったんですよね。また顧問税理士は別にいたんですが、そのやり取りの中で生まれたちょっとした疑問だったり、経営をしている中での些細な悩みも相談させてもらうようになって。「ちょっとご飯がてら聞いてください」というのが結構ありましたね。(笑)
香取: 多くの会食の機会があり、具体的なご相談から世間話レベルまで、いまも継続的に関係は続いているのですが、コロナがあって少し経ってから人事制度・給与制度の構築を考えているという相談をいただいたのが、今回のプロジェクトのスタートになりますね。
高松代表: 実は会社の業績は右肩上がりだったんです。でも、その要因は主に社会的なニーズが高まっているから
という外的な要因が大きいと分析していました。だからこそ、本来もっと自社の強みを活かすことができれば、もっと業績は伸ばせるんじゃないかという思いが強かったんです。
香取: たくさんお話する中でご自身の思いや考えと、従業員とのギャップを感じてらっしゃいましたよね。
高松代表: そうですね。組織開発だけじゃなく課題はたくさんありましたが、いずれにしろ外部の力を借りるよりも、あきんど塾をはじめ学んだことを活かしてまずは自分でやらないとと。例えばSWOT分析のワークを社内でやってみたり、みんなを巻き込んでどうにかしようとトライしてきましたが、どこか業務的に終わってしまって定着しなかったり、頭打ち感がありました。
香取: そういった悩みの中で、給与制度をつくって従業員がやったことに対してインセンティブがつけば、現場の動きが変わるんじゃないかという相談をいただいたんですよね。
高松代表: 自分はいろいろ学びながら前に進もうとしている、でも自分なりにやったことが現場にはなかなか定着しないという状況に対して、自分と従業員に勝手に線を引いて距離をつくってしまって。その解決策のひとつとして、人事制度・給与制度を見直せばなにか変わるかなという発想でした。
梅原: 弊社の会議室でそのような相談をされていて、我々人事コンサルティングチームに香取から声かけがありました。お話を伺ったうえで、制度も大事ですがコミュニケーションのあり方も含めた組織開発としてのトータル設計が大事だというアプローチをお話しました。

マサさん: 私はちょうどそのタイミングで小笠原知世さんから御堂筋税理士法人グループの人事・組織開発のコンサルティングチームに加わってほしいとオファーをもらっていたんです。そういった縁もあって、インターサポートの仕事は御堂筋チームで初めての仕事になりました。
高松代表: 梅原さんとマサさんは人事や組織のプロということはもちろんですが、外資系でキャリアを積んできたマサさんの力を借りたいと、すぐに依頼を決めたと思います。以前韓国の会社とやりとりする時期があって、時間ではなく成果に向き合う外資系企業の働き方に関心があったんです。外資系の日本支社でもそういった競争力のある風土が維持されていているなら、自分の会社もそういう風土にできるはずだという考えがありました。
マサさん: 晃貴さん(高松代表)とお話した印象としては、切迫感というか本当になんとかしたいという強い想いを感じたんです。私の経験上、経営者がこういった切迫感を持っているところはうまくいくと思っていましたし、実際にプロジェクトに関わって私自身もたくさんの学びや確信を得られました。

マサさん: 経営理念をつくり、関係性の構築が進み、人事制度設計も大詰め。全体フローでいうと、第3コーナーを回ったというようなタイミングですね。まだこれから、ひとつの通過点を超えただけではあるけれど、ここまで本当にじっくりと、途切れることなくワークと議論を進めてこられたのは素晴らしいことです。
高松代表: そうですね。目に見えるものとして、経営理念が完成したことはとても大きな成果だと思っています。さらに、会社のメンバーと経営理念を一緒につくってきたというプロセスは、非常に重要なことだったと思いますし、とても満足しています。
梅原: これまでのアクションを時系列にまとめていくとたくさんのセッションを行なってきましたが、取り組みを継続して来られたこと、ひとつひとつの議論にしっかりこだわってやってこれたことはうれしく思っています。
香取: 2年という時間を使ってプロセスを経てきましたよね。これは高松代表に限らずかもしれませんが、中小企業の経営者としてはすぐにでも制度を作って進めたいというスピード感を期待されるかなと思っていましたが、いかがですか?
高松代表: 確かに制度を早く動かしたいという側面もありました。でも最初から信頼もありましたし、まずは御堂筋チームに任せようと。そして実際に取り組みが始まって、自分がメンバーを巻き込んでやりたいと望んでいたことは、こうやってやらなきゃいけないんだなと体感できたので、尚更時間がかかってもやっていこうと思えました。それだけワークの内容もマサさんのファシリテーションも素晴らしかったです。
マサさん: 良いように言っていただいて、とてもうれしいです。でもそれはもともと持っていたインターサポートの幹部メンバーであるディレクター5名や会社のポテンシャルがあってこそですし、なによりこのプロセスを通して一番変わったのは晃貴さんですよね。もともと熱いものを持っている経営者ですが、その感情の出し方やタイミング、そしてメンバーの話を聞く姿勢にとても変化を感じますよ。
高松代表: あまり自覚はありませんが。(笑)でも、「モア・ステイ・レス」で自分自身を省みたことは、時間が経つとぼやけてしまうなと感じることもあるので、一緒にセッションをしたディレクター含めて定期的に振り返って定着させていきたいと、自然に思えますね。
梅原: 様々なセッションを通して出てきたキーワードを、ディレクターと社長で経営理念にまとめていくという作業を行いました。そこで感じたことは、言葉へのこだわりやそれに対する議論がすごく深かったですよね。
高松代表: 先代の父親から事業承継をしたときから、経営理念はあったのはあったんですが、自分のなかでもあまり腹落ちしていなかったので、伝えたり浸透させたりもできず。自分は商売人の発想が強く、困っている人の役に立つものを売ること、そのためのお客様への積極的なコミュニケーションは善だろうという考え方が、なかなか現場には伝わらなかったし、ギャップとして感じていることでした。それが、経営理念をつくることですごく伝えやすくなりましたね。
梅原: 例えば「売上」というひとつの言葉に対しても、考え方や捉え方を分解して共有していくという作業が他社にはないインターサポートらしさなんだなと。
マサさん: うん、本質的ですよね。そういう作業に絶対妥協せずに、違和感があれば何度でも立ち戻るし。きちんとやりきるというのは素晴らしいことですよ。
高松代表: そうですね。みんなの考え方を巻き込みながら、一字一句時間をかけてつくれたから、ディレクター5名とも同じ共通認識が持てたし、新しいメンバーが増えても自分ではない誰かが語れて伝えられるという状態がいいですよね。
香取: 2代目の社長としては、事業承継したタイミングで経営理念を見直すというのはやはり大切ですか?
高松代表: 間違いないです。周りの仲間にもおすすめしていますよ。それに、見直すといっても実はやってみれば受け継いできたことから意外と大きくはブレないんですよ。そういう芯があるからこそ、自分たちの言葉に表現しなおして腹落ちさせるという作業をしたほうがいいのだと思います。


高松代表: 会社全体で言えば、まだ大きな変化を感じるという状況ではないですね、本当にこれからだなと思っているので。
マサさん: 理念は固まった。具体的な制度設計をやっている。実際には、それを運用してメッセージが浸透する、社員のモチベーションが上がったり優秀な人材が集まってくる、そしてビジネスがドライブするという本来目的としている事象はまだ起きてないですからね。
高松代表: ただ、今回のプロセスを通して、以前は私とその下がナンバー2ひとり、みたいなイメージだったものが、関わったディレクター5名みんながナンバー2というか、「経営陣」という状態になれたと思うので、ものすごく楽しみです。
香取: そういった組織としてのコミュニケーションの変化が生まれているんですね。
高松代表: はい、だからこそ、ディレクター陣にも理念や制度をつくったことがゴールとは思わずに取り組んでいって欲しいですね。いいものができているので、つくったものを早く定着させたい、今はそういう想いです。引き続き目指しているものに向かってサポートをお願いします。


中小企業の課題として、人事制度がないからつくりたい、古いからブラッシュアップしたいというのはよくある話なんですが、実は問題の本質はほぼ100%、制度自体にはないんです。マネジメントの概念が弱いとか、そもそも経営理念がきちんと共有されていない、もっというと社内や幹部の信頼関係が構築されていないなど。インターサポートにおいても、はじめは「下からの意見がない」という話を制度で解決しようということでしたが、複雑に掛かっていた鍵を丁寧に開けてあげれば実際にはちゃんと考えや想いがあった。だから制度からつくるのではなく、ワークショップや少しナーバスになるような相互フィードバックを通して理念からつくることで、組織の力がついていくというプロセスがうまくいったんだと思います。実際、インターサポートの花見やバーベキューって、「ほどこし」のパワーがすごいんですよ。いつもめちゃくちゃ楽しくて。宴会が丁寧な会社って、良い会社が多いです。そういった部分を見ると、インターサポートイズムってやっぱりあると思うし、それらを言語化するお手伝いができて、改めて学んだことや、自分が考えてきたことの確信も得られたので、とても良かったと思っています。
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